練習試合06/01

晴天の中、今回で3回目となる医大職員チームとの練習試合が行われた。

新入部員も加わり新チーム初となる練習試合にプレイヤー皆気合いに満ち溢れてた。

先攻で始まった初回、1番向井がレフトオーバーの二塁打を放つと3番林がレフト前に綺麗に流すテキサスヒット、そして4番増原が四球で出塁し、初回から満塁のチャンスとなった。

ここで終わるのがいつもの軟野だが今日はひと味違った。

5番稲永、6番石本、7番松浦秦と3連続安打で3点を追加し、なおも満塁。

新入部員である8番平田が相手三塁手の失策を誘い1点を挙げると、9番原が一塁線に綺麗に転がし追加点を得た。

そして特例10番として打席に立つのが同じく新入部員の玉垣だ。

野球を始めてわずか1ヶ月でありながら堂々としたスイングで相手投手にプレッシャーを与え、果敢にボールに向かっていくことで死球をもぎ取った。

彼らの活躍もあり初回から打者一巡、5得点を挙げ幸先の良いスタートを切れた。

また守備においては先発の石本が大健闘、立ち上がりに苦戦したものの3回まで被安打1、無失点、奪三振5と圧巻のピッチングを見せた。

2回、3回は相手投手も立ち直し、無失点に抑えられたが4回1死で1番の向井がレフト前に安打を放つと3番林が四球を選び、相手のパスボールも絡み2死1、3塁で4番の増原に回った。

増原は春リーグでは怪我により出場が制限され不完全燃焼に終わっていたため、今回の練習試合にかける思いは人一倍強かった。この日のために練習では誰よりも遅くまでバットを振り、4番としてなんとか追加点をと、意識して立ったこの打席。

鋭いスイングから放たれた打球はレフトのグラブに吸い込まれた思われたが、あまりの速さに相手レフトのグラブを弾く適時二塁打となった。

4回の守備からは投手が2年の林に変更。相手打者に狙いを絞らせない、攻めの継投を試した。立ち上がり打たれはしたものの後続を断ち4、5回を無失点に抑えることに成功した。


そして試合は最終局面の6回を迎えた。

特例10番の西山が四球を選ぶと、1番向井がこの日3本目の安打で無死1、2塁となり、ここまで活躍のなかった2番坂本に回した。坂本は最上級学年でありながらここまで出塁がなかったのを気に病み、なんとか塁に出ようと振り切った2球目。鋭いあたりは左中間を真っ二つにし、走者一掃の適時2塁打となった。相手のパスボールも絡み一挙3得点と相手を引き離した。

しかし守備では回をまたぎ、林が絶不調。

2者連続四球で走者を貯めると置きに行った球をライトに運ばれ2点を失い、その後味方の守備に助けられ2死となるも死球により2死1塁。ここで肩の痛みを訴えた林はあえなく降板となった。

続いてマウンドに立つのは約1年ぶりの登板となる増原だが、急な登板により肩も出来上がっておらず2者連続四球で満塁となるも1番を三振にとりなんとかこの回を終わらすことが出来た。

9対4で迎えた最終回

増原の肩を作る時間を稼ぐため、また少しでも援護できるよう打線は最後の爆発を見せた。

9番原、10番西山は凡打に倒れたが、そこから1番向井がこの日4本目の安打により出塁すると、2番坂本が四球を選び、2死1、2塁、3番林に変わってキャプテンの伊東が打席に立った。怪我の影響で出場を控えていたがチームの危機に再び戦線へと舞い戻ってきた。

相手のパスボールもあり2、3塁のチャンスとなり、狙いすました2球目、低めの難しい球をうまく捉え三塁線に転がし相手の失策を誘い、追加点を奪取。1、3塁で4番増原へと繋いだ。

伊東は増原を援護するべく2盗を決め2、3塁にすると、増原はそれに答えるが如く左翼頭上を大きく超える適時2塁打を放った。

そして最終回、相手チームからの要請もあり石本が再び登板。

疲れの影響か制球が定まらず走者を貯めるが味方の好プレーもあり無失点で2死になるもここから三塁手、左翼連続失策により3点を取られるが最後は左翼の伊東が難しいフライをしっかりと捕球し、追いつかれることはなかった。


チーム通算12安打、12得点と打線の爆発が見られ春リーグの課題が克服されつつあると感じられた一方でチームの失策数4と守備の面での課題が浮き彫りになったかと思われる。

秋の公式戦に向けさらなる強化が必要ではないかと思う一方で、久しぶりの勝利の余韻にしばし浸っても良いのではなかろうか。

香川大学医学部軟式野球部

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