秋リーグ2戦目 2019/09/07

残暑が残る厳しい気候の中、注目の2戦目が幕を開けた。

相手チームはインカレでも名を残した四国の名門、こちらも3年石本、中村のバッテリーと考えうる限り最高のメンバーで挑んだ。

初回、相手の先頭から三振を奪い主導権を得ようとするも、続く2番にセンター返しを喰らい出塁を許した。さらに相手走者はリーグ内でも名のある俊足、瞬く間に三塁へと進まれた。しかし3番をファーストフライに打ち取り二死にするも、続く4番で捕手中村が球をこぼした隙に本塁を奪われた。この打者は空振り三振にするも、ここでまたも落球で振り逃げをされ、5番の一撃により手痛い失点を食らった。続く打者をなんとか仕留めたもの不安の残る立ち上がりとなってしまった。

なんとか取り返したい初回、相手投手はキレのあるカーブに制球力抜群の豪速球を持つエースが登場。1番向井、2番増原、3番坂本と三者連続三振により完全に出鼻を挫かれた。

続く2回の守備。

先頭に死球を許すと、続く打者に初球を痛打、あわや長打になるかと思われたがここで中堅手平田が飛びついて捕球。ファインプレーにより石本を支えた。

その後石本も調子を取り戻し続く二者とも凡退に打ち取った。

守備のリズムを攻撃にも生かしたいこの回、先頭4番の黒田はファーストフライ、5番の平田も三振とこれまで一球もフェアゾーンに飛んでなかった中、打席に立ったのは6番大和である。難しい球を内野に転がしたが、とにかく塁へと全力疾走。これが相手の失策を誘い一塁へ到達。なんとか完全試合を阻止することに成功した。しかし続く7番田原が三振によりチャンスを生かすことができなかった。

そして3回の守備。

先頭の2番打者にセンター前に弾き返されると、またしても盗塁を決められ無死2塁へ。ここで石本の牽制球がそれその間に3塁へ到達、さらに3塁への送球を三塁手向井がこぼしあっという間に追加点を奪われてしまった。しかしその後は内野も落ち着きを取り戻し、内野ゴロに小飛球など着実にアウトを積み重ねていった。

ジリジリと点差を引き離されており、なんとか差を詰めたい3回の攻撃。打席には前の試合でも安打を放っている8番中村。狙いを絞った3球目、高めの直球をレフトに運び二塁へ、この試合チーム初の安打を放った。そして続くのは9番石本、相手投手も炎天下の中少しずつではあるが球速が衰えておりそれを逃さず狙い撃ち、センター前に落とした。このまま1、3塁になるかと思われたが、中村が暴走し三塁を蹴り一気に本塁を狙った。しかし中村がスライディングをする間も無く返球は捕手の元へ。ここで相手にも動揺が見られたのか捕手が落球、そのまま球の行方を見失いその隙を突き中村が帰塁。一か八かの賭けであったが中村の読みが功を奏し、待望の1点目をもぎ取った。

流れに乗るかのような1番向井の死球により無死1、2塁となって2番の増原となった。なんとか追加点の欲しいこの場面で、ベンチからのサインは送りバントであったが増原はこれを拒否。強行策に出た。しかしカーブを詰まらされファーストゴロとなり、二塁は封殺、増原本人はなんとか生き残り一死1、3塁となった。続くのは3番坂本、スクイズを試みるもフェアゾーンに転がせず、ヒッティングに移行、ここでも転がせずショートフライとなった。そして4番黒田に最後の頼みをかけたがここでも詰まらされショートフライになり追加点を得ることはできなかった。

点を取った直後の守備、ここを守りきれるかどうかで流れが変わるがここで石本がこの日1番の投球を見せ見事三者凡退。流れを守りきることに成功した。

そして次の攻撃、5番平田がサード強襲の内野安打で出るとすかさず持ち前の快足を飛ばし二塁へ到達。6番大和もしっかり右に転がし1死3塁の好機を生み出した。さらにここで7番田原に代わりOB戦で先制適時打を放った吉隆を代打に。吉隆は特性”メロメロ”を用いて相手投手を誘惑、相手の手足を行動不能にし四球をもぎ取った。

そして先ほど安打を放った8番中村に繋いだが打ち急ぎサードフライ、2死になり9番石本になったが初球を詰まらされショートゴロとなった。

チャンスを生かしきれず、これ以上の失点を避けたいこの回の守備。ここで捕手中村の負傷により無念の退場、1年の西山がマスクをかぶることになった。

先頭に安打を食らうも次の打者を三振。しかし走者に盗塁を決められ、牽制が外れた隙に三塁にまで進まれた。ここで相手のスクイズを喰らい失点をしたが、後続を三振に仕留め最小失点にとどめた。

ここで1点でも取り返したいこの回の攻撃、疲労の色が見え始めた相手投手の球を向井がライト戦にはじき返したが、これは一塁手のファインプレーに阻まれ出塁はならなかった。そして続く増原は三振、3番坂本が際どい球をカットし続け相手投手の体力を奪い粘って四球で出塁した。しかし黒田がファーストフライに討ち取られまたしても得点することはできなかった。

なんとか失点を抑えたいこの回の守備であったがついに石本の体力が限界を迎えた。先頭死球で出すと、続く打者は内野ゴロに打ち取ったが次の打者には四球とピンチが続いた。しかし続く打者の右方向への強い打球はこの回から右翼に入った伊東がなんとか捕球、二死になるも死球と内野安打で満塁となった。石本もここが最後の正念場と踏ん張りサードフライに打ち取りなんとか最小失点でこの回を終えた。

ここで石本の踏ん張りを援護したいが打線はつながらず、5番平田が三振、6番大和が内野ゴロ、7番伊東が三振と三者凡退となった。

そして7回の表、石本に代わりマウンドに上がったのは1年の黒田である。しかしこの日も制球が定まらず先頭に四球を許すと続く打者に右方向への痛烈な打球。右翼伊東も必死に下がるが打球が異常に曲がりライト線へ落球。一気に三塁まで進まれた。そして続く打者は右翼前方に落とし、守備位置を下げていた右翼の隙をつく技ありの一打だった。この後はレフトへの連続痛打、また遊撃手のエラーにより打者、走者が次々と入れ替わっていき、守備にも疲労が見られてきた。ここで右中間への打球を追っている時に中堅手平田が熱中症により脚を攣り負傷退場、右翼の伊東が中堅手へ、ベンチから野口が右翼に入り、これによりベンチ全員を使い切り文字通りの総力戦となった。途中、熱中症や脱水により審判からタイムがかけられるなどのハプニングがあったが黒田も最後まで投げ抜きなんとかアウト3つを取ることに成功した。

そして最後の攻撃、最後の望みをかけた攻撃だが相手投手は長い攻撃の間に体力を取り戻したのか、先ほどよりも球速が上がり球のキレも戻っていた。そして8番西山がファーストフライ、9番林が三振とすぐに二死に追い込まれ1番向井に回った。練習試合では好成績を残している向井も公式戦は未だ無安打、この日2三振の増原に汚名返上の機会を与えるためにもなんとか塁に出ようとした。追い込まれてからの5球目、決して甘い球ではなかったがバットを振り抜きセカンド強襲。悲願の初安打を記録し、増原に繋いだ。

増原はこの日2三振に内野ゴロ1つ、サインを無視しての強攻策をとっていったためこの状況は汚名返上のための最高の舞台となった。今まで振らされたカーブ一本に狙いを絞って最後の打席に立った。直球はカットし続け、追い詰められて呼び込んだ相手の決め球カーブ。ここまでの3打席で軌道は完全に覚え本能のままに振った4球目。

勢いよく振られたバットは空を切り、白球は無情にもミットへと収まっていった。


強豪相手に前半は食らいつくことができたが、最後には打ち込まれ、またチャンスをものにできなかった打線にも改善の余地が見られる。秋リーグも折り返しを迎えたが後の二戦での勝利を目指すにはまだまだ課題が山積みだが、練習を重ねて戦略を考えていかなくてはならない。ここからどう巻き返していくか、後半戦が楽しみである。

香川大学医学部軟式野球部

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